画材の色名事典(オリーブ系・その23)
ねこやなぎいろ(猫柳色)
色辞典LG3(第2集)(TB)
ネコヤナギ(猫柳)はヤナギ科の落葉低木。
沖縄や小笠原を除く、ほぼ日本全国の山間部から都市部の川辺に幅広く自生します。
樹液はカブトムシやクワガタなど昆虫の好物です。
雄株と雌株に分かれており、3~4月頃それぞれの株に雄花と雌花を咲かせます。
樹高は3m前後、銀白色の毛で目立つ花穂が特徴的で、これが猫のしっぽに見える事が名前の由来です。
そのネコヤナギの花穂の色をイメージした、淡いオリーブ色。
ちなみにサロウ(SALLOW)とは別の品種ですが、外見が似ている為に色辞典でセットになったと思われます。
やなぎはいろ(柳葉色)
色辞典LG5(第2集)(TB)
ヤナギ(柳)は日本を含めた北半球に分布するヤナギ科ヤナギ属の落葉樹の総称。
その内日本ではシダレヤナギや先述のネコヤナギが有名です。
多くの品種が早春に穂の様な花を咲かせる為、春の季語になっています。
色名は、日本の品種のヤナギの葉の色をイメージ。
日本の伝統色の一つとして知られています。
一説では、やはり日本の伝統色である柳色(やなぎいろ)が柳の葉の色である事を明確にする為に生まれたとされています。
なお、色辞典では洋名のウィロー(WILLOW)に後からあてがわれた為この様な色をしていますが、本来の色は淡く澄んだ黄緑色です。