画材の色名事典(黒系統・その20)
2018 / 05 / 29 ( Tue )
JET BLACK
ジェットブラック(JET BLACK)
アクリラガッシュD136、アーチストガッシュG607(以上、HL) アクリルガッシュ9(TN)
JET BLACK2
ツインマーカーPU150 19-0303(SS)
ジェット(jet)は宝石の「黒玉」の英名。
その正体は海底に沈んだ樹木が圧縮され、炭化してできた『木の化石』。
原石は石炭に似ており、磨き上げる事で独特の艶を出します。
旧石器時代から魔除けとして使用されてきましたが、元が木だけに軽く扱いやすいため、次第に宝石として扱われるようになりました。
19世紀、イギリスのヴィクトリア女王は、夫のアルバート公の葬儀の際モーニングジュエリー(=服喪用の宝石)にジェットを用い、以来長年愛用したことで知られます。
当時のファッションリーダーでも彼女が謁見する女性達にも勧めたことから、まずイギリスの上流社会で流行し、やがて世界中に広まりました。
しかし約100年前、一時的に原石が枯渇、そのため現在はほとんどが人工物です。

色名はこのジェットの石の色に由来。
1934年にブリティッシュカラーカウンシル(B.C.C.)の標準色に登録されていることから、色名は19世紀末から1933年までに登場したと思われます。
ちなみに和の色名の漆黒に相当します。
ガッシュ等多くの画材の場合、主に縮合アニリン(PBk1)を使用しています。
この顔料は耐光性がやや弱く、混色にもあまり向きませんが、漆黒度(=黒さを表現する度合いで、高いとより黒く、低いと色褪せた様に見えます)が大変高く寒色系の色調が美しいので、磨いたジェットの様な艶やかな黒になります。
但し、体にも金属にも有害(パレット等を溶かしてしまいます)なので注意が必要ですが、水彩系では今の所代替となる顔料は見つかっていないのも現状です。
一方ツインマーカーPUのだけは、自然な風合いのジェットを思わせる、漆黒度が低めのわずかに赤紫がかった黒でした。
染料の為安全性に問題はありませんでしたが、マーカーの製造終了に伴い色も画材の世界からは姿を消しました。

新港ジェットブラック
しんこうジェットブラック(新港ジェットブラック)
Kobe INK物語 No.65(NS/SL)
三宮からポートライナーですぐ、神戸市中央区新港町にある神戸ポートターミナルは、国内外から訪れる大型豪華客船や日中定期国際フェリーが利用する大型ターミナルです。
日本最大の客船用埠頭である新港第4突堤は、水深12メートルの岸壁を含め計6バースを備え、さらに安全かつ快適に乗り降りできるようターミナルと客船を結ぶボーディングブリッジもバリアフリー化されています。
2015年(平成27年)にリニューアルオープンした現在のターミナルビルは、税関、出入国管理、動植物検疫等のC.I.Q.機能が完備され、加えて船社のカウンター、2,500人収容の大ホール、送迎用デッキ、ロビー、インフォメーション、更に136台の車及び20台のバスを収容するは駐車場なども設けられ、誰もが利用できる施設として賑わいます。
今でこそ青や淡色など様々な色が採用されていますが、世界の多くの大型客船の船体の色は純白か漆黒に二分されます。
Kobe INK物語ではその内波の色をわずかに反映したような青味の漆黒で、神戸を代表するターミナルの色を表現しました。




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ジェットブラック追記;
追加参考文献(サイト):「パワーストーン辞典〜Pascle(パスクル)より」
※Pascle(パスクル)はパワーストーンや誕生石のブレスレット・アクセサリーの通販サイトです。

新港ジェットブラック追記:
参考サイト:神戸市「クルーズ客船情報」より「神戸ポートターミナル」
船体の色は大雑把に以下の通りになるようです。
キュナード・ライン(漆黒)
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(青〜淡色)
プリンセス・クルーズ(白)

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

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