画材の色名事典(特殊色系統〜玉虫色)
2018 / 06 / 13 ( Wed )

タマムシ(玉虫)は、コウチュウ目タマムシ上科に属する昆虫の総称。
日本ではその中でも主にルリタマムシ属 に属するヤマトタマムシを指します。
九州〜東北地方に生息し、成虫は夏場に活動します。
体は細長く、全体が金属光沢のある明るい緑色で、上翅に赤、藍、濃緑の縦縞が入ります。
この大変美しい姿は、天敵である鳥から身を守るのに役立ちましたが、今度は工芸品の装飾に用いようとする人間達に狙われることとなりました。
幼虫がエノキやケヤキ、リンゴなどの広葉樹の内部から食い荒らす害虫で、その事も成虫の翅を抵抗なく使用出来る理由の一つかも知れません。
ターナーアクリルガッシュでは、結果日本の伝統食となったタマムシの翅の色を4色に分けて再現しました。
黒を始めとする濃い地色に塗ることで煌きが生きます。

玉虫色(青/紺)
たまむしいろ(あお/こん)(玉虫色(青/紺)J.IRIDESCENCE I)
アクリルガッシュ ジャポネスクシリーズ390(TN)
タマムシの背中の上部の縦縞や目の色をイメージ。
上翅の赤い縦縞が光線の関係でこの色に見えることもあります。
単独だと玉虫色らしくないかも知れませんが、美しく、扱いやすそうな色です。

玉虫色(青緑/青)
たまむしいろ(あおみどり/あお)(玉虫色(青緑/青)J.IRIDESCENCE II)<
アクリルガッシュ ジャポネスクシリーズ391(TN)
タマムシのベースの色の内、光線の関係で濃く見える部分のイメージ。
特に後頭部に見られる色です。
そのままでも綺麗ですが、他の色、特にIIIと合わせると綺麗なグラデーションができます。

玉虫色(黄緑/緑)
たまむしいろ(きみどり/みどり)(玉虫色)J.IRIDESCENCE III)
アクリルガッシュ ジャポネスクシリーズ392(TN)
まさに、タマムシの体のベースの色。
そのままでも綺麗ですが、他の玉虫色を合わせると、更に色が映えます。

玉虫色(黄緑/緑)
たまむしいろ(あか/きみどり)(玉虫色(赤/黄緑)J.IRIDESCENCE IV)
アクリルガッシュ ジャポネスクシリーズ393(TN)
まさにタマムシの上翅の縦筋の色。
4色の中で唯一、光線によって完全に色が変わってしまいます。
扱いは大変かも知れませんが、上手く使うことができれば、見事なアクセントになります。



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玉虫色追記:
追加資料:「玉虫厨子って本当に玉虫を使ってるの?」
     「国宝・玉虫厨子を再現 羽3万6千枚使用の『平成版』も」
国宝・法隆寺宝物の玉虫厨子は、オリジナルには約2600匹のヤマトタマムシの翅が残されていたそうです。
昭和35年9月末に作られたレプリカでは、5348匹のヤマトタマムシの翅が用いられています。
(この件に関しては、『小学館の原色学習図鑑』で読んだ事があります)
そして2008(平成10)年3月に公開された復刻版には6622枚、所謂「平成版」には3万6千枚以上のタマムシの翅が用いられた事が報道されています。

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